“サタン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:さたん
語句割合
悪魔64.3%
魔王21.4%
惡魔14.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俳優で言えば、彦三郎、などと、訪客を大いに笑わせて、さてまた、小声で呟くことには、「悪魔サタンはひとりすすり泣く。」この男、なかなか食えない。
一日の労苦 (新字新仮名) / 太宰治(著)
あれは飛んでもない神様のいたずら、すなわち、神を踏みにじッた返報に、おぬしへ与えられた美しい悪魔サタンだよ、それへ大事な使命を伝えてゆくなんて
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何でもなき宗儀作法の乖背かいはいから、民心帝室を離れ、皇帝を魔王サタンと呼ぶに及び
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
魔王サタンが天国から堕落して以来、わしより傲慢不遜な人間が此世にゐたとは信じられぬ。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
主君忠長自殺の後は、何んとかして、家光にうらみを報じようと、高田御殿の中に祭壇さいだんまうけて、中世に流行はやつた惡魔サタンを祭神とする呪法じゆはふを行つたのでした。
すると忽ちにして惡魔のやうなユダの顏が仕切しきりの外にはみして來ると、だん/\と生きてゐるやうになり、裏切者のかしら——惡魔サタン自身——がその配下のユダの姿の中にのりうつゝてくるやうに見えた。