“でもん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:デモン
語句割合
悪魔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南蛮ほおといっている葡萄牙渡来の鉄の面甲には、悪魔でもん、鬼、獅子、狼、鷲など、いろいろの型があり、矢弾やだま掠傷かすりきずから面部を保護するための武具だが
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
夜目にもそれと知れる鈍色にびいろの小狩衣を薄手に着こなし、葡萄牙渡りの悪魔でもんの面甲をつけた男があらわれたと見るうちに、潜戸から行子が走りだしてきて
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ものの半月あまり、道益は鉄砲を据えて根気よく居坐っていたが、待ちに待った甲斐があって、夜更け近く、いつか見た貧郷士が、小狩衣に悪魔でもんの面甲をつけたなりで佶屈と森の中から出てきた。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)