“さたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サタン
語句割合
嗟嘆55.0%
左袒30.0%
嗟歎6.3%
左端5.0%
左担1.3%
磋嘆1.3%
蕩魔1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この場合「や」の字の働きはどうかというとそれは別に「や」に感嘆とか嗟嘆さたんとか疑問とかいう意味があるわけでなく
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
しかし、直覚があるからと言つて、常識を踏みにじつて了ふ人達には私は左袒さたんしない。常識は、少くとも自然の外面的『あらはれ』である。
エンジンの響 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
令史れいしすくなからず顛動てんどうして、夜明よあけて道士だうしもといた嗟歎さたんしてふ、まことのなすわざなり。それがしはたこれ奈何いかんせむ。道士だうしいはく、きみひそかにうかゞふことさら一夕ひとばんなれ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
Uの字の左端さたん上部には山の宿がある。右端の上部には小梅町(六郎氏の碁友達の家の所在地)がある。そして、Uの底に当る所は丁度吾妻橋に該当するのだ。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
……田沼様を刺そうのおぼしめし、拙者においては左担さたん出来ませぬが、しかしこれとても見解の相違、ゆるゆるお話しいたしましたら、お解りになるでござりましょうよ。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
私はスミスの伝を読んでこれらの章に至るごとに、古人の刻苦力を用うるの久しくしてかつ至れる、その勝躅しょうちょく遺蹤いしょう、大いにもって吾人ごじんを感奮興起せしむるに足るあるを磋嘆さたんするに耐えざる者である。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
華やかな、﨟たる伊達模様の優雅あでやかさ、この美麗な豪奢はそてろに蕩魔さたんの試みでないかとさへ思はれた。
仙台の夏 (新字旧仮名) / 石川善助(著)