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嗟歎
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さたん
ふりがな文庫
“
嗟歎
(
さたん
)” の例文
かれはいまチビ公の
嗟歎
(
さたん
)
を聞き、覚平の
薄幸
(
はっこう
)
を思うとこの世ははたしてそんなにけがらわしきものであるかと考えずにいられなかった。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
令史
(
れいし
)
少
(
すくな
)
からず
顛動
(
てんどう
)
して、
夜明
(
よあ
)
けて
道士
(
だうし
)
の
許
(
もと
)
に
到
(
いた
)
り
嗟歎
(
さたん
)
して
云
(
い
)
ふ、
寔
(
まこと
)
に
魅
(
み
)
のなす
業
(
わざ
)
なり。
某
(
それがし
)
將
(
はた
)
是
(
これ
)
を
奈何
(
いかん
)
せむ。
道士
(
だうし
)
の
曰
(
いは
)
く、
君
(
きみ
)
乞
(
こ
)
ふ
潛
(
ひそか
)
にうかゞふこと
更
(
さら
)
に
一夕
(
ひとばん
)
なれ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
仮に
是非
(
ぜひ
)
もない自然の運であったとしても、なお深く
嗟歎
(
さたん
)
すべきことではある。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
彼らが
喉
(
のんど
)
に氷を与えて苦寒に怖れ
顫
(
わなな
)
かしめよ、彼らが胆に針を与えて秘密の痛みに堪えざらしめよ、彼らが
眼前
(
めさき
)
に彼らが
生
(
な
)
したる
多数
(
おおく
)
の
奢侈
(
しゃし
)
の子孫を殺して、
玩物
(
がんぶつ
)
の念を
嗟歎
(
さたん
)
の灰の河に埋めよ
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
と
雪枝
(
ゆきえ
)
は
嗟歎
(
さたん
)
して
言
(
い
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
嗟
漢検1級
部首:⼝
13画
歎
漢検準1級
部首:⽋
15画
“嗟”で始まる語句
嗟嘆
嗟
嗟乎
嗟呼
嗟吁
嗟矣
嗟哉
嗟夫
嗟息
嗟賞