“きしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寄進40.0%
貴紳17.5%
忌辰17.5%
鬼神10.0%
帰心7.5%
気身2.5%
紀信2.5%
規箴2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろ寄進きしんかねで、できるのだそうだから、このまち工場こうじょうでも、職工しょっこうにいいつけて、ねんをいれてつくっているということだ。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
芸妓の鼻息はあらくなって、真面目まじめな子女は眼下に見下され、要路の顕官けんかん貴紳きしん、紳商は友達のように見なされた。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
将軍家の忌辰きしんにもあたっていたので、夫婦ともに、斬罪という憂き目にあった人だった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
季路、鬼神きしんつかえんことを問う。子曰く、未だ人に事うるあたわず、いずくんぞつかえん。曰く、敢えて死を問う。曰く、未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
帰心きしん矢の如きものあるべきは、情においても、理においても、まさにしかるべきところがあるが、今では、もう義理にも人情にも泣こうという涙はれて、ただただ血に渇く咽喉のどが拡大し
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さすれば政府において一意気身きしんいれて御世話があらば内外債はおろかなこと、皇宮こうぐうの御新築でも、諸官省の御普請ふしんでも、華族・士族の禄債でも、鉄路でも、電線でも
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
紀信きしんいつわって敵に降り、魏豹はとどまって城を守りました、いずれも主公の命に代わり、名を後世に残しましたもの。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
其他此春少壮官医中に蘭軒の規箴きしんを受けたものがあるらしい。わたくしは「戯呈山本莱園小島尚古二公子」の詩を読んでかくの如くに解する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)