“帰心”の読み方と例文
読み方割合
きしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家を出てから四日目である、早くるすいの友の顔を見たい、帰心きしんのごとく、午後の三時ごろにはもう家をさること一マイルのところへやってきた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
帰心きしん矢の如きものあるべきは、情においても、理においても、まさにしかるべきところがあるが、今では、もう義理にも人情にも泣こうという涙はれて、ただただ血に渇く咽喉のどが拡大し
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
お浜の附け加えたる言葉は竜之助の帰心きしんそそるように聞えたか
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)