“ばくぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
漠然93.7%
驀然4.7%
莫然0.8%
藐然0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ながめてるうちに、深い心痛のうちにも漠然ばくぜんと認めらるる何かが浮き出してきて、彼の足下に一定の形を取って現われた。
uneasy(不安)と云う語は漠然ばくぜんたる心の状態をあらわすようであるが実は非常に鋭敏なよくく言葉であります。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
昨夜の雪辱を期してであろう。夜が明けるとともに、張遼ちょうりょうは一軍を引いて、呉の陣へ驀然ばくぜん、攻勢に出てきた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
声とともにがらがらと地ひびきをさせて驀然ばくぜんおどりだしたる一個の怪物が、富士男の顔をめがけてとびついた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
猛虎の野にゆるや、其音おそる可し、然れども、其去れる跡には、莫然ばくぜん一物の存するなし、花は前の如くに笑ひ、鳥は前の如くに吟ず。
想断々(2) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
藐然ばくぜんとして流俗の毀譽に關せず、優游自適其の好む所に從ふ、樂は即ち樂なりと雖も、蟪蛄草露に終るといづれぞや。
人生終に奈何 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)