“足懸”の読み方と例文
読み方割合
あしがか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それをいかだに組んでいるいとまもなく、明智の猛士たちは跳び渡って、石垣の下へゆく。そして石垣の隙に、足懸あしがかりを打ちこんでは、上へ上へとじのぼった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
相悪あいにく大降り、おまけに、横尾谷から驀然ばくぜん吹き上ぐる濃霧で、足懸あしがかりさえ見定めかね、暫時茫然として、雨霧のしずまるをてども、止みそうもない、時に四時三十分。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
巌角いわかどきざを入れて、これを足懸あしがかりにして、こちらの堤防どてあがるんですな。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)