“あしがか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
足懸75.0%
足掛25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巌角いわかどきざを入れて、これを足懸あしがかりにして、こちらの堤防どてあがるんですな。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
前足だけは首尾よく棚のふちにかかったが後足あとあしは宙にもがいている。尻尾には最前の黒いものが、死ぬとも離るまじき勢で喰い下っている。吾輩はあやうい。前足をえて足懸あしがかりを深くしようとする。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
将来の足掛あしがかりを、求めようとしたであろうし、えてみのりを待つほどの忍耐をもって、気永きながに風と潮行しおゆきとを観測してゆくとすれば
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかしそのような足掛あしがかりになるものは何一つとてなく、全くつるつるした壁でありました。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)