“まっしぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
驀地70.8%
驀然15.7%
真驀地3.4%
驀直3.4%
直驀地2.2%
2.2%
驀進2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大空の熱度激変せし為なるべし太西洋の面よりき起こりたる疾風、驀地まっしぐらに欧羅巴を襲い来たり、すさまじき勢いにて吹きあおれり。
暗黒星 (新字新仮名) / シモン・ニューコム(著)
顛覆てんぷくされてしまいますと、今まで内部に潜み流れておりました大陸民族式の、想像も及ばない執拗深刻、かつ、兇暴残忍な血が、驀然まっしぐらに表面へ躍り出して
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼女かれは城門外の堀際ほりぎわ真驀地まっしぐらに駈け出したかと思ふと、およそ五六けんもあらうと見える距離をと飛びにして、堀のなかへ飛び込んだので、その騒動はいよ/\大きくなつた。
梟娘の話 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
あれはと見る間に早や近々ちかぢかと人の形。橋の上を流るるごとく驀直まっしぐらに、蔵屋へ駆込むとひとしく、床几しょうぎの上へひびきを打たせて、どたりと倒れたのは多磨太である。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、何分にも此方こっちは長い刃物を振翳ふりかざしていたので、対手あいて流石さすが気怯きおくれがしたと見えて、抱えていた赤児を其処そこほうして、直驀地まっしぐらに逃げてしまった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼はまっしぐらに目指す家に近づいた。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
叫びながら驀進まっしぐらに、正次目掛けて走りかかった。
弓道中祖伝 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)