“まっしぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
60.0%
驀地40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その他、武蔵が十年のまっしぐらな生活の間に武蔵自身も知らぬ敵が、ずいぶん出来ていた。その全部でなくても、一部の人間は、何らかの機縁から、武蔵の反対側にある小次郎の門をくぐっていく。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
切明けの跡はあってもそこは日当りのいい所為か、新らしい笹が勢よく伸びて、古い切株から生えた樺やかえでひこばえが腕程の太さに育っている。何でもいい、もうまっしぐらに下る許りだ。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
如何なる運命をも肯定して驀地まっしぐらに未来の目標に向って突進しようという勇敢な人道主義者——、常に異常な注意力と打算力とを以て自己の周囲を視廻し
子をつれて (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
神の冥護みょうごかしらいただき愛のほのおを胸に貯え驀地まっしぐらに前へ進まれるがよい。梶は老人がとり申そう。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
へつらい武士の洞院左膳を総大将にして向かわせたはいいが、先月初めの合戦で鳥居峠は敵に奪われ、士気の沮喪そそうしたそのおりから、御嶽冠者みたけかじゃの軍勢が山砦さんさいから驀地まっしぐらに下だって来て、上中沢、下中沢
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)