驀地まっしぐ)” の例文
如何なる運命をも肯定して驀地まっしぐらに未来の目標に向って突進しようという勇敢な人道主義者——、常に異常な注意力と打算力とを以て自己の周囲を視廻し
子をつれて (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
神の冥護みょうごかしらいただき愛のほのおを胸に貯え驀地まっしぐらに前へ進まれるがよい。梶は老人がとり申そう。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
へつらい武士の洞院左膳を総大将にして向かわせたはいいが、先月初めの合戦で鳥居峠は敵に奪われ、士気の沮喪そそうしたそのおりから、御嶽冠者みたけかじゃの軍勢が山砦さんさいから驀地まっしぐらに下だって来て、上中沢、下中沢
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)