まっしぐ)” の例文
腹と尾に力を入れてまっしぐらに急進するが一番はやい故、専らその方を用いた結果、短い足が萎靡いびしてますます短くなる代りに、躯が蛇また蚯蚓みみずのごとく長くなり
遠く近く輝き渡る大山岳の姿を身じろぎもせず眺めていた私は、間近い竜王岳の頂上をさしてまっしぐらに急いだ。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
その他、武蔵が十年のまっしぐらな生活の間に武蔵自身も知らぬ敵が、ずいぶん出来ていた。その全部でなくても、一部の人間は、何らかの機縁から、武蔵の反対側にある小次郎の門をくぐっていく。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
切明けの跡はあってもそこは日当りのいい所為か、新らしい笹が勢よく伸びて、古い切株から生えた樺やかえでひこばえが腕程の太さに育っている。何でもいい、もうまっしぐらに下る許りだ。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)