“真驀地”の読み方と例文
読み方割合
まっしぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
グランド・ホテルの屋上から鳩を放そうとしているその同じ時刻に赤星と数名の刑事を乗せた二台の自動車は甲州街道を真驀地まっしぐらに目的地へと急行した。
鳩つかひ (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
彼女かれは城門外の堀際ほりぎわ真驀地まっしぐらに駈け出したかと思ふと、およそ五六けんもあらうと見える距離をと飛びにして、堀のなかへ飛び込んだので、その騒動はいよ/\大きくなつた。
梟娘の話 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
前後の考えもなくおどり込んで行こうとした時、中からぱッと飛び出して来た十三の体に打つかった。その拍子にミミーは驚いて彼の腕を引掻いて逃げ出し、彼女の後を追うて往来を真驀地まっしぐらに走った。
黒猫十三 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)