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驀直
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ましぐら
ふりがな文庫
“
驀直
(
ましぐら
)” の例文
車夫のかく答へし後は
語
(
ことば
)
絶えて、車は
驀直
(
ましぐら
)
に走れり、紳士は
二重外套
(
にじゆうがいとう
)
の
袖
(
そで
)
を
犇
(
ひし
)
と
掻合
(
かきあは
)
せて、
獺
(
かはうそ
)
の
衿皮
(
えりかは
)
の内に耳より深く
面
(
おもて
)
を
埋
(
うづ
)
めたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
と
暴
(
あらら
)
かに
引払
(
ひつぱら
)
ひて、寄らんとする
隙
(
ひま
)
もあらせず
摩脱
(
すりぬ
)
くるより足を
疾
(
はや
)
めて
津守坂
(
つのかみざか
)
を
驀直
(
ましぐら
)
に下りたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その死を
止
(
とど
)
めんの一念より
他
(
た
)
あらぬ貫一なれば、かくと見るより心も空に、足は地を踏む
遑
(
いとま
)
もあらず、唯遅れじと思ふばかりよ、
壑間
(
たにま
)
の
嵐
(
あらし
)
の誘ふに
委
(
まか
)
せて、
驀直
(
ましぐら
)
に身を
堕
(
おと
)
せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
驀
漢検1級
部首:⾺
20画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“驀”で始まる語句
驀地
驀進
驀
驀然
驀向
驀出
驀走