“壑間”の読み方と例文
読み方割合
たにま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その死をとどめんの一念よりあらぬ貫一なれば、かくと見るより心も空に、足は地を踏むいとまもあらず、唯遅れじと思ふばかりよ、壑間たにまあらしの誘ふにまかせて、驀直ましぐらに身をおとせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼は壑間たにまの宮を尋ぬる時、この大石たいせきを眼下に窺ひ見たりしを忘れざるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)