驀直まっすぐ)” の例文
プセットは足をのばして爪で絨氈を引っかき、尻尾で自分の横っ腹を叩いていたが、突然、夢中になって半開きの戸口から驀直まっすぐに庭の方へ駆けだした。
老嬢と猫 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
かくて三年みとせばかり浮世を驀直まっすぐに渡りゆかれければ、勤むるに追付く悪魔は無き道理、殊さら幼少よりそなわっての稟賦うまれつき、雪をまろめて達摩だるまつくり大根をりてうそどりの形を写しゝにさえ、しばしば人を驚かせしに
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)