“便佞”の読み方と例文
読み方割合
べんねい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつでも心のどこかの隅に、横着な、便佞べんねいな希望が綺麗きれいに離れ去ってしまった事はない。しかし自分にはそれより強い理性がある。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
お屋敷へ申出でましたところで、剛直まっすぐな方は斬られしりぞけられ、残るは便佞べんねいの者ばかり。私風情の訴訟を、真面目に取次いでくれる方もございません。
虚文虚礼便佞べんねい諂諛てんゆいやしとして仕官するを欲しなかった二葉亭もこの意外なる自由の空気に満足して、局長閣下と盛んに人生問題を論じて大得意であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)