“便箋”の読み方と例文
読み方割合
びんせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たいてい食事後に、いそいで便箋びんせんを出して書いているが、書きたい事はたくさんあるのだし、この手紙も二日がかりで書いたのだ。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
私は壕の中に入り、衣嚢いのうの中から便箋びんせんを出した。私は卓の前にすわり、便箋を前にのべ、そしてじっと考えていた。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
それに気づくと、明智はいきなり鉛筆を取って、テーブルの上の便箋びんせんに、老人にもハッキリ読める様な大きさで、スラスラとある簡単な文字を書いた。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)