“びんせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
便箋46.2%
便船42.3%
壜栓7.7%
緡銭3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は壕の中に入り、衣嚢いのうの中から便箋びんせんを出した。私は卓の前にすわり、便箋を前にのべ、そしてじっと考えていた。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
のう、便船びんせんしょう、便船しょう、と船をなぎさへ引寄せては、巌端いわばなから、松の下から、飜然々々ひらりひらりと乗りましたのは、魔がさしたのでござりましたよ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これは、木彫りの熊・深山みやまははこの鉢植・一面に瑞西スイツル風景を描いた鈴・智恵の小箱・コルク細工の壜栓びんせん・色塗りの白粉おしろい入れ・等原始的な玩具おもちゃの土産類をひさぐ店々である。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
むかし吉原の或る有名な太夫は緡銭びんせんを毛蟲と間違えたふりをして上品さをてらったと云うが、大名の家庭に生れた貴婦人たちはぜにを知らなかったどころではない、自分の体から排泄はいせつする物質をさえ