“諂諛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんゆ78.6%
おべつか7.1%
おべっか7.1%
へつら7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こと癇癖かんぺき荒気あらきの大将というので、月卿雲客も怖れかつ諂諛てんゆして、あたかもいにしえの木曾義仲よしなかの都入りに出逢ったようなさまであった。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
井上の奥様おくさん、一寸御覧なさい、牧師さんの奥様が、きつと又た例の諂諛おべつか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
幇間たいこ半分に諸家へ出入をいたしてるうち、根岸の龜甲屋へも立入ることになり、諂諛おべっかが旨いのでお柳の気に入り、茂二作夫婦とも懇意になりました所から
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
左様さうぢやないか——世間体の好いやうな、自分で自分に諂諛へつらふやうなことばかり並べて、其を自伝と言つてひと吹聴ふいちやうするといふ今の世の中に
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)