“義仲”の読み方と例文
読み方割合
よしなか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木曾義仲よしなかが、旭将軍あさひしやうぐんの勢威を以て、京洛の地に暴威を振ひながら、忽ちにして一敗地にまみれたのも、彼にはよき教訓であつたであらう。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
こと癇癖かんぺき荒気あらきの大将というので、月卿雲客も怖れかつ諂諛てんゆして、あたかもいにしえの木曾義仲よしなかの都入りに出逢ったようなさまであった。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「木曾の冠者かじゃ義仲よしなか近江おうみ以北の諸源氏をかたらって、伊豆の頼朝に応じて候」とある。愕然がくぜんと、六波羅の人心は、揺れうごいた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)