“木曾義仲”の読み方と例文
新字:木曽義仲
読み方割合
きそよしなか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
粟津あわづいくさで、むかし、木曾義仲きそよしなかを射とめた石田判官為久いしだのほうがんためひさという人は、わが家の御先祖だと、父から聞いておりました」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芭蕉における木曾義仲きそよしなかの崇拝や、戦国時代への特殊な歴史的懐古趣味を、一方蕪村の平安朝懐古趣味と比較する時、両者の異なる詩人的気質が、おのずから分明して来るであろう。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
しるしているほどであるから、京都の市民が、かつての平家が都落ちの時のように、また、木曾義仲きそよしなかが乱暴を働いたように、義経の兵も、存分な狼藉ろうぜきを働いて行くであろうと、怖れおののいていた。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)