“諂佞”の読み方と例文
読み方割合
てんねい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「丞相はあまりに人をらなすぎる。あんな諂佞てんねいの小人に、高官を授けて、水軍をまかせるおつもりだろうか」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
阿諛あゆ諂佞てんねいに取巻かれ、人を見下してばかりきた貫兵衛は、自分の世帯になって、世の中に正面からつかった時、初めて、自分の才能、容貌、魅力——等に対する
私は衷心ちゅうしんにきざまれました……徹底的のところには、すべての人間相が、少しも姿を隠さずに、眼前に現われて来ます、誰も荒海の漁師の子に、阿媚あび諂佞てんねいを捧げるものはありません
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)