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便佞
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べんねい
ふりがな文庫
“
便佞
(
べんねい
)” の例文
いつでも心のどこかの隅に、横着な、
便佞
(
べんねい
)
な希望が
綺麗
(
きれい
)
に離れ去ってしまった事はない。しかし自分にはそれより強い理性がある。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
お屋敷へ申出でましたところで、
剛直
(
まっすぐ
)
な方は斬られ
黜
(
しりぞ
)
けられ、残るは
便佞
(
べんねい
)
の者ばかり。私風情の訴訟を、真面目に取次いでくれる方もございません。
銭形平次捕物控:078 十手の道
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
虚文虚礼
便佞
(
べんねい
)
諂諛
(
てんゆ
)
を
賤
(
いや
)
しとして仕官するを欲しなかった二葉亭もこの意外なる自由の空気に満足して、局長閣下と盛んに人生問題を論じて大得意であった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
阿諛
(
あゆ
)
と
便佞
(
べんねい
)
と、安価な世辞に取巻かれて、それを阿諛とも便佞とも
空世辞
(
からせじ
)
とも気の付かぬ孫右衛門は、「俺が死んだら、さぞ皆んなが困るだろう」と思い込むのは当然のことでした。
銭形平次捕物控:074 二度死んだ男
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
便
常用漢字
小4
部首:⼈
9画
佞
漢検1級
部首:⼈
7画
“便”で始まる語句
便
便宜
便所
便利
便船
便箋
便宜上
便々
便乗
便殿