“椅背”の読み方と例文
読み方割合
きはい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(藁椅子に腰を掛く。学士は椅背きはいに寄りかからずに、背を真直ますぐにして腰を掛く。○間。)あなたマルリンク家とお心易こころやすくしていらっしゃいますの。
綾小路は椅背きはいに手を掛けたが、すぐに据わらずに、あたりを見廻して、テエブルの上にゆうべから開けたままになっている、厚い、仮綴かりとじの洋書に目を着けた。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
最後にスタニスラウスが起つて来て、人を押し分けて椅子の背後うしろに近寄つて、椅背きはいの後面を平手で撫でて見た。さて熱心に解決を待つてゐる一同に向つて口を開いた。
祭日 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)