“仮綴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かりとじ66.7%
かりと20.0%
かりとぢ13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後には種々の製本が出来たが、最初に現われたのは半紙十枚ぐらいを一冊の仮綴かりとじにした活版本で、完結までには十冊以上を続刊したのであった。
寄席と芝居と (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼はその仮綴かりとぢの処女詩集に『夢みつつ』と言ふ名前をつけた。それは巻頭の抒情詩ぢよじやうしの名前を詩集の名前に用ひたものだった。
詩集 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そいつをわきへ掻き寄せて、そこの方から、手にさわつたやつを何でも構はず引き出すと、読んでもわからないベーコンの論文集が出た。ベーコンには気の毒な位薄つぺらな粗末な仮綴かりとぢである。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)