“きはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
跪拝77.8%
椅背16.7%
祈拝5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あなた方の前に跪拝きはいすること——これは全くの畜生でない限り、各人の義務です! だからぼく跪拝しました……や、もうあなた方の下宿です。
綾小路は椅背きはいに手を掛けたが、すぐに据わらずに、あたりを見廻して、テエブルの上にゆうべから開けたままになっている、厚い、仮綴かりとじの洋書に目を着けた。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
たちまち私の心の中の何ものかが、祈拝きはいの姿勢をとった。私は歩き出した。今から私は蓬莱町の私の部屋に戻ろう。あの汚ない部屋を立派に掃除して、明日から学校に出よう。平凡な学生でもいい。
風宴 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)