“椅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いす37.5%
25.0%
12.5%
すわ12.5%
はし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我学問はすさみぬ。屋根裏の一燈微に燃えて、エリスが劇場よりかへりて、いすに寄りて縫ものなどする側の机にて、余は新聞の原稿を書けり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
みんなごろつきのような連中でしてね、それあひどい着物を着けて、酒場へ来てりかかってるか賭馬かけうまでもして何んにもせずにブラブラしてるんですの。
此問題はすこぶる困難である。説文に拠れば楸はである。爾雅を検すれば、たうくわいくわいしう等が皆相類したものらしく、此数者は専門家でなくては辨識し難い。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
テーブルと揃いの籐の椅子を引寄せて池上はわたくしをすわらせ、献立表こんだてひょうを取上げました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
すなはちその室のはし一〇の本に追ひ至りて、背の皮を取り劒を尻より刺し通したまひき。ここにその熊曾建白して曰さく、「その刀をな動かしたまひそ。やつこ白すべきことあり」