“古椅子”の読み方と例文
読み方割合
ふるいす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実はな、古椅子ふるいすに貼ってあった皮を引剥ひきはがして、三日間あぶらを喰わせてよ、それから縫いにかかったてえわけよ。底皮そこかわはな、古トランクよ。これは二足目だがね、どうもうまく恰好かっこうがつかない
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)
狭い、勾配こうばいの急な裏梯子うらばしごを上り切ったところの細長い板の間は、突き当たりに厚いカーテンがかかっていて、古椅子ふるいすや古テーブルなどを積み重ね、片側をわずかに人が通れるだけ開けてある。
宝石の序曲 (新字新仮名) / 松本泰(著)
それは実際一種の劇場の桟敷で、ガラス戸から弱い明るみがほのかにさしており、二つの古椅子ふるいすと編み目の解けた一枚のこもとが狭い中に置いてあり、ひじの高さの前の口には黒木の板がついていた。