“すわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スワ
語句割合
43.9%
19.8%
12.5%
諏訪10.3%
驚破6.7%
素破4.8%
0.5%
孤坐0.3%
正坐0.3%
周芳0.2%
(他:4)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は夢中に町の中を歩きながら、自分の室にじっすわっている彼の容貌ようぼうを始終眼の前にえがき出しました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自分は今まですわっていた蒲団ふとんの裏を返して、それを三尺の床の前に直して、「さあこっちへいらっしゃい」と勧めた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やゝもすると、御まへ抔はまだ戦争をした事がないから、度胸がすわらなくつて不可いかんと一概にけなして仕舞ふ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
音羽は女ながらもたんすわったもので、今腰が抜けて坐ってる藤六を振向きながら一刀ひとかたなあびせる。
それから棚から鉄の棒をおろして来て椅子へどっかりすわって一ばんはじのあまがえるの緑色のあたまをこつんとたたきました。
カイロ団長 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
やがておかしらのそばにすわっていたおにが、けに大きなこえうたうたしました。
瘤とり (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
友達は甲州線こうしゅうせん諏訪すわまで行って、それから引返して木曾きそを通ったあと、大阪へ出る計画であった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
信州諏訪すわではヰベンケイ、出雲いずもではイノチベンケイと謂うが、『方言考』の後藤氏は「家の内」だろうと謂っている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
驚破すわやとって行き見れば、この時しも得三が犠牲いけにえを手玉に取りて、いきみ殺しみなぶりおれる処なりし。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、ここへ来てたたずむまで、銑吉は実は瞳を据え、唇をめて、驚破すわといわばの気構きがまえをしたのである。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
素破すわ大事だいじとばかりに裏門の一隊と、表門に待機していた予備隊よびたいとが息せききってけつけました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
素破すわこそと彼等は一度そこへ駈けあつまって、用意のたいまつに火をともして窺うと、穴の底に落ちているのは人であった。
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
木綿縞もめんじま膝掛ひざかけを払って、筒袖のどんつくを着た膝をすわり直って、それから挨拶した。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
でなくば、もう少しなかいてすわれば仔細しさいなかった。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼が自分の部屋にジッと孤坐すわったぎりしまいには身動きすることさえもいとわしく思うように成った二階から無理に降りて来て、毎朝早く小舟を出したのもその河岸だ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
このまあ半歳はんとしばかりの間、俺は一体何をして居たらう……ホ……十日も十五日も真実ほんたうにボンヤリして孤坐すわつてたことが有るんだよ、それでも自分ぢや何か為てる積りかなんかで……そりや到底とても叔父さんの心持を節やなんかに話さうたつて、話せるもんぢやない……せいの焔ツてことが有るが、叔父さんは生の氷といふことを経験した。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
私は部屋の隅の方へチョコナンと正坐すわりどんなことをするかと見ておりますと、やがて、お袋さんがき出すと、その若い男の弟子が立って踊り出した。
それから、私は、右の観音を安置して、静かにその前に正坐すわりました。そして礼拝しました。多年眼にみて忘れなかったその御像おんぞうは昔ながらに結構でありました。
第十二代の天皇景行の時代には、周芳すわ、豊前に反抗事件がおこった。
テーブルと揃いの籐の椅子を引寄せて池上はわたくしをすわらせ、献立表こんだてひょうを取上げました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
小さい鐘を横にしたような中に、細いカンテラの灯が動いている、そのかすかな灯影ほかげの周囲に三四人の兵士がすわっていた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
はげたる飛白かすりに繩の様なる角帯せるもの何がし学校の記章打つたる帽子、阿弥陀あみだいただけるもの、或は椅子に掛かり、或はとこすわ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
『どうです。一つ静坐すわつて御覧になつては。貴方などは一度で直ぐ御わかりになりませう。自己流では失張駄目です。今夜お泊りになつて、一度岡田さんにお逢いになつては』
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)