“正坐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいざ33.3%
すわ33.3%
かしこま16.7%
しょうざ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ベッドの上に正坐せいざして首をひねり、真剣に句を案じていたが、けさ、やっとまとまったそうで、十句ばかり便箋びんせんに書きつらねたのを、同室の僕たちに披露ひろうした。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
私は部屋の隅の方へチョコナンと正坐すわりどんなことをするかと見ておりますと、やがて、お袋さんがき出すと、その若い男の弟子が立って踊り出した。
お政は学問などという正坐かしこまッた事は虫が好かぬが、いとし娘のたいと思ッてる事と、そのままに打棄てて置く内、お勢が小学校を卒業した頃、隣家の娘は芝辺のさる私塾へ入塾することに成ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
山林いえくらえんの下の糠味噌瓶ぬかみそがめまで譲り受けて村じゅう寄り合いの席にかたぎしつかせての正坐しょうざ、片腹痛き世や。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)