“正坐(せいざ)” の例文
ベッドの上に正坐(せいざ)して首をひねり、真剣に句を案じていたが、けさ、やっとまとまったそうで、十句ばかり便箋(びんせん)に書きつらねたのを、同室の僕たちに披露(ひろう)した。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
彼はいつも和服——特に浴衣(ゆかた)を好んだ——を着、畳(たたみ)の上に正坐(せいざ)し、日本の煙管(きせる)で刻煙草(きざみたばこ)を詰(つ)めて吸ってた。食事も米の飯に味噌汁(みそしる)、野菜の漬物(つけもの)や煮魚(にざかな)を食い、夜は二三合の日本酒を晩酌(ばんしゃく)にたしなんだ。
「わかっているじゃないか。」と言って、越後獅子はきちんと正坐(せいざ)し
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)