“こしか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コシカ
語句割合
腰掛86.2%
3.4%
腰懸3.4%
越賀3.4%
3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祖母おばあさんはれい玄關げんくわんわきにあるはた腰掛こしかけまして、羽織はおりにするぢやう反物たんものと、子供こどもらしい帶地おびぢとを根氣こんきつてれました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
おん身の才、おん身の藝は、いかなるかたくななる人の心をもくじきつべし。斯く云ひつゝ、夫人は我を引きて、其長椅ヂワノの縁にこしかけさせ、さて詞を繼ぎて云ふやう。猶改めておん身に語るべき事こそあれ。
かたわらのベンチに腰懸こしかけたる、商人あきゅうど体の壮者わかものあり。
外科室 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
志州の越賀こしかなどでもこれをシゴメ、紀州日高郡の奥ではスイモノともいっている。梅干を製するのにこの草を使うという地方もある(『東磐井郡誌』)。
畫工は絲の端を控鈕ボタンの孔に結びて、蝋燭を拾ひ集めたる小石の間に立て、さてそこにうづくまりて、隧道の摸樣を寫し始めき。われは傍なる石にこしかけて合掌し、上の方を仰ぎ視ゐたり。燭は半ば流れたり。