“こしかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腰掛63.3%
18.4%
12.2%
椅子2.0%
椅榻2.0%
腰懸2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもそのこどもはきょろきょろへやの中やみんなの方を見るばかりでやっぱりちゃんとひざに手をおいて腰掛こしかけに座っていました。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
小翠はただ首を垂れて微笑しながら手でこしかけの隅をむしりだした。夫人がいってしまうと小翠はもういたずらをはじめて、元豊の顔をべにおしろいでくまどって鬼のようにした。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
許多あまた石碣せきけつ並び立てり。二碑の前に彫鏤てうるしたるこしかけあり。是れポムペイの士女の郊外に往反ゆきかへりするときしばらく憩ひし處なるべし。
が、彼の苛立いらだたしさは彼にエホバの「殿みやに入りてその中にをる売買うりかひする者を殿みやより逐出おひだし、兌銀者りやうがへするものだい鴿はと売者うるもの椅子こしかけ
西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
われは樂を聽きて悶を遣らんがために往きぬ。聽衆は堂の内外に押し掛け居たり。前なる椅榻こしかけには貴婦人肩を連ねたり。色絹、天鵝絨びろうどもて飾れる觀棚さじきの彫欄の背後うしろには、外國の王者並び坐せり。
相成ぬぞ此段屹度きつと申渡すぞと嚴敷きびしく申付られたり因て五兵衞は爲術せんすべなく畏まり奉つるとて夫れより一同腰懸こしかけさがり五兵衞は八五郎に向ひ今仰せ渡されのは何卒持參金ばかりにて勘辨かんべん致しくれられよと申ければそばに聞居たりし後藤半四郎は進みより否々いや/\道具類とても決して勘辨相成ず彼是云て埓明らちあけずは貴樣がよめのお秀へ毎夜々々不義を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)