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牀
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こしかけ
ふりがな文庫
“
牀
(
こしかけ
)” の例文
そこの
牀
(
こしかけ
)
や
帷
(
とばり
)
などは何という名の物であるか解らないが、綺麗にきらきらと光って見えるものであった。
嬌娜
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
小翠はただ首を垂れて微笑しながら手で
牀
(
こしかけ
)
の隅をむしりだした。夫人がいってしまうと小翠はもういたずらをはじめて、元豊の顔を
脂
(
べに
)
と
粉
(
おしろい
)
でくまどって鬼のようにした。
小翠
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
旅人の中にはもう二人ほど
牀
(
こしかけ
)
から起ちあがった者があった。べつに怪しいこともなさそうだと季和は思った。と、腰をあげた二人の旅人が急にひっくり
覆
(
かえ
)
って身悶えした。
蕎麦餅
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
室の中の
牀
(
こしかけ
)
のうえに秋月が泣きながらすわっているそばに、番人の一人が腰をかけていて、それが太いおおきな指を秋月の顎の下へやって、顎をいじりながらからかっていた。
蘇生
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
喬生が人間の骸骨と抱き合って
牀
(
こしかけ
)
に腰をかけていたが、その時嬉しそうな声で何か言った。老人は怖れて眼前が暗むような気がした。彼は壁を離れるなり寝床の中へ潜りこんだ。
牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
そこには宮殿の楼閣が
参差
(
しんし
)
と列っていて、その間には珍しい木や草が花をつけていた。すこし行くと大きな殿堂がきた。それは白壁の柱で、
砌
(
みぎり
)
に青玉を敷き、
牀
(
こしかけ
)
には珊瑚を用いてあった。
柳毅伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
その女は
牀
(
こしかけ
)
の上に坐っているらしかった。捕卒は不審しながら進んで往った。
雷峯塔物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
痩せた男は其処にある
牀
(
こしかけ
)
に手をさしながら内の方へ顔を向けて言った。
陳宝祠
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
李生はそこにあった
牀
(
こしかけ
)
に腰をかけて待っていた。
申陽洞記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
婆さんは指で空いた
牀
(
こしかけ
)
を教えた。
蕎麦餅
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
牀
漢検1級
部首:⽙
8画
“牀”を含む語句
牀几
病牀
牀机
牀上
岩牀
牀下
寝牀
牀榻
牀板
竹牀簀
臥牀
縄牀
神牀
胡牀
石牀
病牀録
病牀即事
船牀
土牀
踞牀
...