“寝牀”の読み方と例文
旧字:寢牀
読み方割合
ねどこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西洋にはシセロ説に寝牀ねどこの下に鶏卵一つかくされあると夢みた人が、判じに往くと、占うて、卵が匿され居ると見た所に財貨あるべしと告げた。
あの鼠色の寐惚けたような目を見ては、今起きて出た、くちゃくちゃになった寝牀ねどこを想い浮べずにはいられない。
彼がそんな風な童話めいた空想にふけり、酔ひ、弄んで居る間に、彼の妻は寝牀ねどこの下で鳴くこほろぎの声を沁み沁みと聞きつつ、別の童話に思ひ耽つて居るのであつた。