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寝牀
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ねどこ
ふりがな文庫
“
寝牀
(
ねどこ
)” の例文
旧字:
寢牀
西洋にはシセロ説に
寝牀
(
ねどこ
)
の下に鶏卵一つ
匿
(
かく
)
されあると夢みた人が、判じに往くと、占うて、卵が匿され居ると見た所に財貨あるべしと告げた。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
あの鼠色の寐惚けたような目を見ては、今起きて出た、くちゃくちゃになった
寝牀
(
ねどこ
)
を想い浮べずにはいられない。
罪人
(新字新仮名)
/
ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ
(著)
彼がそんな風な童話めいた空想に
耽
(
ふけ
)
り、酔ひ、弄んで居る間に、彼の妻は
寝牀
(
ねどこ
)
の下で鳴くこほろぎの声を沁み沁みと聞きつつ、別の童話に思ひ耽つて居るのであつた。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
鶏の居ない夜だけ、鎖から放して置くことにした犬が、今ごろ、田の
畔
(
あぜ
)
をでも元気よく跳びまはつて居るかと想像することが、
寝牀
(
ねどこ
)
のなかで彼をのびのびした気持にした。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
彼は
寝牀
(
ねどこ
)
に這入つたが、妻にむかつて、今見たところのものを
仔細
(
しさい
)
に説明した。彼の妻は最初からそれを否定した。いかに明るくとも月の光で、そんなにはつきりと見える筈はない。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
牀
漢検1級
部首:⽙
8画
“寝”で始まる語句
寝
寝衣
寝台
寝床
寝覚
寝室
寝転
寝惚
寝所
寝呆