“病牀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びょうしょう54.5%
びやうしやう45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝六時半病牀びょうしょう眠起。家人暖炉だんろく。新聞を見る。昨日帝国議会停会を命ぜられし時の記事あり。繃帯ほうたいを取りかふ。かゆわんすする。梅の俳句をけみす。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
これも回復期に向いた頃、病牀びょうしょう徒然つれづれに看護婦と世間話をしたついでに、彼等の口からじかに聞いたたよりである。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
子規ほど病牀びやうしやう生活で苦しまなかつただけ、呑気ではなく、鋭いところが未だ消えずにゐる。石川啄木たくぼくなどでもやはり同じ径路を取つてゐる。
結核症 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
墨汁一滴ぼくじふいつてき」や「病牀びやうしやう六尺」中に好箇の小品少からざるは既に人の知る所なるべし。就中なかんづく「病牀六尺」中の小提灯こぢやうちんの小品の如きは何度読み返してもかざる心ちす。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)