“びょうしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
病床41.2%
病牀35.3%
苗床17.6%
病症5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少年は、なにをおいても、郊外にある家へかえって、病床びょうしょうにある母にあいたかった。しかし本当のことをいったら、母はどんなに心配するかもしれない。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これも回復期に向いた頃、病牀びょうしょう徒然つれづれに看護婦と世間話をしたついでに、彼等の口からじかに聞いたたよりである。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
現在の安定が、もしそういう人間の堕ち入り易い病弊びょうへい産褥さんじょくのようなものであったら、安定は、やがて次の苦悩の芽をかくしている苗床びょうしょうほかならない。——善信は、慄然りつぜんとした。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
病症びょうしょうが病症ですから、以前もと通りってことは望まれませんが、お蔭さまで極く順調です。もう自分用じぶんようが足ります。間もなく屋敷内ぐらい歩けましょう」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)