“啄木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たくぼく60.9%
きつつき17.4%
けら13.0%
きつゝき4.3%
ケラ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その最も著しい例は「悲しき玩具」の歌人石川啄木たくぼくが僕等に残した仕事である。これは恐らくは今日では言ひ古されてゐることであらう。
思いのまま餌として胃へ呑み下してしまうという、いわゆる啄木きつつきなる鳥の智をそのまま理念にとって、乾坤けんこんも震う一大殺戮戦さつりくせんを果たそうとするものだった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
訪なふは啄木けら鳥かや雪のとぼそ
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
『ちやるめら』と『踏絵』とそれから、あこがれの序の『啄木きつゝき』と云ふ詩である。何れも珍重すべきものである。『芸苑』と云ふ雑誌には、愛雄、暮潮、辻村鑑諸氏の詩が出て居た。
明治詩壇の回顧 (新字旧仮名) / 三木露風(著)
Yによればトチコロバシという鳥で、よくただすと啄木ケラ鳥の類か。これが鳴くと雨が近いという。それも当って、暮れ方細雨から雪となり、翌一日降った。しかしそういう日も、またいい。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)