“けら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケラ
語句割合
41.7%
螻蛄25.0%
啄木12.5%
掛絡4.2%
斑紋4.2%
4.2%
蝼蛄4.2%
螻蟈4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怜悧れいりに見えても未惚女おぼこの事なら、ありともけらとも糞中ふんちゅううじとも云いようのない人非人、利のめにならば人糞をさえめかねぬ廉耻れんち知らず
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それともてめえのは口先学問で、実際になっちゃあ能なしだというならば、相手にとって不足だから土間に手をついて謝ってしまえ、お螻蛄けらだと思って勘弁してやるから
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この丘の 啄木けらのアパート
山果集 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
かさ脚絆きやはん、手甲、つゑ掛絡けら
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
これは古渡こわたりの無疵むきず斑紋けらのない上玉じょうだまで、これを差上げ様と存じます……お根付、へい左様で、鏡葢かゞみぶたで、へい矢張り青磁せいじか何か時代のがございます、琥珀こはくの様なもの、へえかしこまりました
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ええ、何んでも此処ここは、けら鉤闌こうらんの下に月に鳴く、文帝ぶんていちょうせられた甄夫人けんふじんが、のちにおとろえて幽閉されたと言うので、鎖阿甄あけんをとざす。とあって、それから
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
主として鳥追いだがそのついで追却ついきゃくしようとしたものに、田螺たにし蝼蛄けらから家々の口争い、女房の小鍋食いまで追払えといっている。陸中紫波しわ郡の小正月の豆蒔きには
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
□四月させる事なし、鉄線開きたけのこ出。ひぐらし鳴き、蚯蚓みみず出、螻蟈けら鳴き、芭蕉実を結ぶ、国人これを甘露と名づく。