海の青さに耳をたて圍ひの柵を跳び越える仔羊 砂丘の上に馳けのぼり己れの影にとび上る仔羊よ 私の歌は今朝生れたばかりの仔羊 潮の薫りに眼を瞬き飛び去る雲の後を追ふ 雷の後かみなり蝶が村へくる 村長邸の裏庭の百合の花粉にまみれてくる 交番のある …
著者 | 三好達治 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 仔羊「四季 三號」1935(昭和10)年1月
雷蝶「四季 六號」1935(昭和10)年4月
海邊「四季 創刊號」1934(昭和9)年10月
黎明「四季 創 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約7分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約12分(300文字/分) |