“ベンチ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:べんち
語句割合
腰掛26.7%
椅子20.0%
長椅子20.0%
共同椅子13.3%
腰掛け6.7%
腰掛台6.7%
長腰掛6.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今迄沈むだ顔をしながらも競走ランニングの練習をして居た七郎は、運動場の隅の腰掛ベンチに腰を下した。
月下のマラソン (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「どうか有の儘にお話して下さい。小母さんはどの位永くあの腰掛ベンチにいました。そしてその男とどんな談話はなしをなさいました?」と熱心にいった。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
この一個月ばかり千代子はなぜあんなに欝いでいるだろう、汽車を待つ間の椅子ベンチにも項垂うなだれて深き想いに沈んでいる。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
が、母と青年とは、闇の中の樹蔭の椅子ベンチに、美奈子がたつた一人蹲まつてゐようとは、夢にも思はないと見え、美奈子のゐる方へ、益々近づいて来た。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ゆきれし一本ひともとにれのもと、なかばこはれし長椅子ベンチに、
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
こさえたばかしの白木の卓子テエブルと二、三脚の同じ白木の長椅子ベンチとがその蔭に出しっぱなしであった。卓子テエブル長椅子ベンチもじっくりと湿っていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
泉原は人気のない共同椅子ベンチ疲労つかれた体躯からだを休めて、呆然ぼんやり過去すぎさった日の出来事を思浮べた。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
共同椅子ベンチの前に倒れている人間を見究めないのは、如何にも残念であるが、それは婦人でない事だけは夜目にも慥かに判っていた。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
そこにはもなければ、腰掛けベンチもなく、それに類したものがなにもなかったことを、私はよく覚えている。
彼の二三の普通の道具と、鞣皮なめしがわのさまざまの切屑とが、彼の足もとや腰掛台ベンチの上に散らばっていた。
彼女は、まだ自分の声の調子があてに出来なかったので、彼と並んでその腰掛台ベンチに腰を掛けた。
もっとも無料で長腰掛ベンチもあるが、たいがいふさがっていてなかなかかけられないけれど、二片の椅子は数が多いから、すこし歩いて草臥くたびれたところで随所に腰がおろせる。