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真直
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ますぐ
ふりがな文庫
“
真直
(
ますぐ
)” の例文
旧字:
眞直
(藁椅子に腰を掛く。学士は
椅背
(
きはい
)
に寄りかからずに、背を
真直
(
ますぐ
)
にして腰を掛く。○間。)あなたマルリンク家とお
心易
(
こころやす
)
くしていらっしゃいますの。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
「驚くうちは
楽
(
たのしみ
)
があるもんだ。女は楽が多くて仕合せだね」と甲野さんは長い
体躯
(
からだ
)
を
真直
(
ますぐ
)
に立てたまま藤尾を
見下
(
みおろ
)
した。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
青年
(
わかもの
)
の入り来たれるを見て軽く
礼
(
いや
)
なしつ、孫屋の縁先に置かれし
煙草盆
(
たばこぼん
)
よりは煙
真直
(
ますぐ
)
にたちのぼれり。君が
今朝
(
けさ
)
の
装衣
(
いでたち
)
はと翁まず口を開きてやや驚けるようなり。
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
未
(
ま
)
だ宵ながら松立てる門は一様に
鎖籠
(
さしこ
)
めて、
真直
(
ますぐ
)
に長く東より西に
横
(
よこた
)
はれる
大道
(
だいどう
)
は掃きたるやうに物の影を
留
(
とど
)
めず、いと
寂
(
さびし
)
くも
往来
(
ゆきき
)
の絶えたるに、例ならず
繁
(
しげ
)
き
車輪
(
くるま
)
の
輾
(
きしり
)
は、
或
(
あるひ
)
は
忙
(
せはし
)
かりし
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
画面を黒く、
真直
(
ますぐ
)
に截断した岩壁の一
角
(
かく
)
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
サモトラケさして
真直
(
ますぐ
)
に去りぬ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
真直
(
ますぐ
)
の街をあゆむごとき
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
藤蔓に
頸根
(
くびね
)
を抑えられた櫂が、
掻
(
か
)
くごとに
撓
(
しわ
)
りでもする事か、
強
(
こわ
)
き
項
(
うなじ
)
を
真直
(
ますぐ
)
に立てたまま、藤蔓と
擦
(
す
)
れ、舷と擦れる。櫂は一掻ごとにぎいぎいと鳴る。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この
真直
(
ますぐ
)
なる路の急に左に折るるところに立ち木やや
疎
(
まば
)
らなる林あり。
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
木の幹の
真直
(
ますぐ
)
に
空
(
くう
)
に聳ゆる如く
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
いつもなら
手帳
(
のーと
)
と
印気
(
いんき
)
壺を以て、八番の教室に這入る時分である。一二時間の講義位聴き
損
(
そく
)
なつても構はないと云ふ気で、
真直
(
ますぐ
)
に青山内科の玄関迄乗り付けた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
林の貫きて
真直
(
ますぐ
)
に通う路あり、車もようよう通い
得
(
う
)
るほどなれば左右の
梢
(
こずえ
)
は梢と交わり、夏は
木
(
こ
)
の葉をもるる日影鮮やかに落ちて人の肩にゆらぎ、冬は落ち葉深く積みて風吹く
終夜
(
よすがら
)
物のささやく音す。
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“真”で始まる語句
真
真似
真面目
真実
真中
真紅
真暗
真赤
真鍮
真白