“白刄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらは50.0%
はくじん35.7%
やいば7.1%
シラハ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これでまいる! 素手は素手ながら三河ながらの直参旗本、早乙女主水之介が両のこぶし真槍しんそう白刄しらはよりちと手強てごわいぞ。心してまいられい…」
治良右衛門の命令に、ねて手筈が極めてあったのか、鮎子の手に白刄はくじんがひらめいて、空中梯子の二本の繩が、プッツリ切断された。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
たまらず覆へる處を取つて押へて首筋かゝんとひらめかす白刄やいばの、さりとは鈍かりしか頬先少しかすりて、薄手の疵に狼藉の呼聲あたりに高く、今はこれまでとや逃あしいづこに向ひし
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「喧嘩口論、悪人成敗、命ノヤリトリ、白刄シラハクグリ、ヨロズ退屈凌ギトナルベキ荒事アラゴトナラバ何ナリトモ御相談ニ応ズベク候間、遠慮ノウ当館トウヤカタヘ申出デ可然候シカルベクソロ。但シ金銭謝礼ハ一切無用之事」