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白刄
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はくじん
ふりがな文庫
“
白刄
(
はくじん
)” の例文
治良右衛門の命令に、
兼
(
か
)
ねて手筈が極めてあったのか、鮎子の手に
白刄
(
はくじん
)
がひらめいて、空中梯子の二本の繩が、プッツリ切断された。
地獄風景
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それに交って六本の
刄襖
(
はぶすま
)
! しかも、その六本の
白刄
(
はくじん
)
を、笑止千万にも必死に擬していたものは、ほんの小半時前、根津権現裏のあの浪宅から
旗本退屈男:03 第三話 後の旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
宗助
(
そうすけ
)
が
始
(
はじ
)
めて
其
(
その
)
視線
(
しせん
)
に
接
(
せつ
)
した
時
(
とき
)
は、
暗中
(
あんちゆう
)
に
卒然
(
そつぜん
)
として
白刄
(
はくじん
)
を
見
(
み
)
る
思
(
おもひ
)
があつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
夜陰
(
やいん
)
に主人の寝息を伺って、いつ脅迫暗殺の
白刄
(
はくじん
)
が畳を
貫
(
つらぬ
)
いて
閃
(
ひらめ
)
き
出
(
いず
)
るか計られぬと云うような
暗澹
(
あんたん
)
極まる疑念が、
何処
(
どこ
)
となしに時代の空気の中に漂って居た頃で、私の
家
(
うち
)
では、父とも母とも
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
竹見は、
白刄
(
はくじん
)
で
頸
(
くび
)
すじをなでられたような気味のわるさをかんじた。
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
刄
部首:⼑
3画
“白刄”で始まる語句
白刄固
白刄肴