トップ
>
寝衣
>
しんい
ふりがな文庫
“
寝衣
(
しんい
)” の例文
旧字:
寢衣
いつか使に来た
何如璋
(
かじょしょう
)
と云う支那人は、横浜の宿屋へ泊って日本人の夜着を見た時に、「
是
(
これ
)
古
(
いにしえ
)
の
寝衣
(
しんい
)
なるもの、
此邦
(
このくに
)
に
夏周
(
かしゅう
)
の
遺制
(
いせい
)
あるなり。」
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
埋火
(
うづみび
)
をかき起して
炉辺
(
ろへん
)
再びにぎはしく、少婦は我と車夫との為に新飯を
炊
(
かし
)
ぎ、老婆は
寝衣
(
しんい
)
のまゝに我が傍にありて、一枚の
渋団扇
(
しぶうちは
)
に清風をあほりつゝ、我が七年の浮沈を問へり。
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
海野はみづから手を
下
(
お
)
ろして、李花が
寝衣
(
しんい
)
の
袴
(
はかま
)
の
裾
(
すそ
)
をびりりとばかり
裂
(
つんざ
)
けり。
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
是は正弘が平素紋附の
寝衣
(
しんい
)
を用ゐてゐたので、重臣某の曾て正弘より賜つた
継上下
(
つぎかみしも
)
を捧げたのを著て、迅速に支度を整ふることを得たからである。正弘は用邸より丸山邸内の誠之館に遷つた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
李花は病床にあれりしなる、同じ我家の内ながら、渠は深窓に養はれて、浮世の風は知らざる身の、
爾
(
しか
)
くこの室に出でたるも恐らくその日が
最初
(
はじめて
)
ならむ、長き
病
(
やまい
)
に
俤
(
おもかげ
)
窶
(
やつ
)
れて、
寝衣
(
しんい
)
の姿なよなよしく
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
李花は病床にあれりしなる、同じ我家の内ながら、渠は深窓に養われて、浮世の風は知らざる身の、しかくこの室に出でたるも恐らくその日が
最初
(
はじめて
)
ならむ、長き病に
俤
(
おもかげ
)
窶
(
やつ
)
れて、
寝衣
(
しんい
)
の姿なよなよしく
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“寝衣”の意味
《名詞》
寝衣(しんい)
寝る際に着る衣服。寝間着。
(出典:Wiktionary)
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“寝衣”で始まる語句
寝衣姿
寝衣包
寝衣帯