襯衣シユミイズ)” の例文
下では色色いろいろの煮物の鍋が口をいて湯気を立てて居る。上の綱から女の襯衣シユミイズ猿股キヤルソンの雫が滴らないとは誰が保証しやう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
古びたジユツプも同じくオリイヴ色である。襯衣シユミイズだけは三日ぐらゐに取換へるので白く目立つて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
キキイはその頃から蒼ざめた顔をして居た。灰色を帯びたとび色の髪を無造作につかねて、多分其れ一枚しか無いのだらうと思はれるやうな古びたオリイヴ色の外套を襯衣シユミイズの上から着て居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)