“しゃつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シャツ
語句割合
襯衣47.8%
這奴45.7%
素奴2.2%
2.2%
2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例のしま襯衣しゃつに、そのかすり単衣ひとえを着て、紺の小倉こくらの帯をぐるぐると巻きつけたが、じんじん端折ばしょりの空脛からずねに、草履ばきで帽はかぶらず。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
で、そっと離れたところから突ッ込んで、横寄せに、そろりと寄せて、這奴しゃつが夢中で泳ぐ処を、すいときあげると、つるりと懸かった。
海の使者 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あおい炎の息を吹いても、素奴しゃつ色の白いはないか、袖のあかいはないか、と胴の狭間はざま、帆柱の根、錨綱いかりづなの下までも、あなぐり探いたものなれども、孫子まごこけ、僧都においては
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
時ならぬ真夜中に人の眠りを妨るはいずれの没情漢ぼつじょうかんぞと打呟うちつぶやきながら、起行おきゆきて戸を開くに、つい一人いちにんは是なん目科其人にして衣服の着様きざまみだれ、飾りしゃつの胸板は引裂かれ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
しゃつ伏勢ござんなれ」ト、身構へしつつきっと見れば、いとおおいなる黒猿の、おもて蘇枋すおう髣髴さもにたるが、酒に酔ひたる人間ひとの如く、倰僜よろめきよろめき彼方かなたに行きて、太き松の幹にすがりつ
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)